読書感想文にぴったり?ジブリ映画の原作を読んでみよう!~壮大な魔法の世界、ゲド戦記 後編~
こんにちは。
前回に引き続きゲド戦記の話です。
第1巻の「影との戦い」は、ハイタカの幼少時代から青年になるまでの時系列の話です。
特異稀なる魔法の力を持っているハイタカは、わずか12歳で母国・ゴント島を侵攻する
敵兵士たちを殲滅するほどの力がありました。
しかし、若いハイタカは自分の力を過信して、ある過ちを犯してしまいます。
それをきっかけに、ハイタカの師匠、オジオンは彼を魔法学校に行くよう勧めます。
魔法学校ではずば抜けた実力を持った賢者と呼ばれる魔法使いたちがおり、
ハイタカを魔法使いとしてどんどん成長させていきます。
しかし、ハイタカはその若さと途方もない魔力から、再び過ちを犯してしまします。
その過ちは、宇宙をもゆるがす、恐ろしい呪いだったのです…
劇場での「ゲド」の重厚な強さとはまた全然違う、若く生き急ぐ「ハイタカ」の姿が楽しめると思います。
そして、劇中で登場した若き王子「アレン」を、どことなく彷彿とさせるかもしれません。
(ハイタカはもっと高慢で人間臭いところがありますが…)
アレンは第3巻「さいはての島へ」で初登場となります。
この時点で既にハイタカは竜王として、圧倒的な力を持っています。
それも楽しみに読んでみるといいのではないでしょうか。
個人的にゲド戦記シリーズでおすすめな一冊は、第2巻の「こわれた腕輪」です。
冒険活劇としてハイタカが生き生きと描かれており、話も比較的分かりやすく面白いです。
テナーはここで巫女の血を引く少女として初登場します。
正直これを映画化してほしかったです…
また、テナーは少女というイメージが強すぎて、映画化決定されて
トレーラーが発表されたときにテルーをテナーと間違えました…顔見りゃわかるんですが…汗
ちなみにテルーは第4巻にして最終巻だった「帰還 最後の書」に登場します。
「帰還」は心して読んでください。筆者は一回ここで断念しました。
世界観が相当変わるとしか言えないのですが…
その後に出版された「アースシーの風」で最終巻です。
余談ですが、シンガーソングライターの谷山浩子さん(まっくら森の歌など、幻想的な歌で有名ですね)
の作品の「王国」は、「壊れた腕輪」がモデルになっているそうです。
ゲド戦記は、ページ数以上に構想に構想を練られた重い世界観があり、
児童書ということもあり、ちょっととっつきづらいかもしれません。
また後に出た「ハリーポッター」とたまに比較されますが、
わたしはどちらも面白く、また同じ「魔法もの」でも少し違うものがあると思います。
とにかく、読んでみてほしい本の一冊なので、
お子様がいる人もいない人も、この夏読んでみてはいかがでしょうか?
「影との戦い」は、シリーズ中でも読書感想文に書きやすいと思いますよ!
それでは、夏休みも残りわずかですが(社会人の方はもうすぐ終わりですね…切ないですね…)
楽しい夏をお過ごしください!
最近のコメント