歴史好きが「もののけ姫」の世界を勝手に考察! ~アシタカの住んでいた村について~
こんにちは。
東京ゲームショウ(TGS)も始まり、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
筆者も何かゲームを買おうか悩んでいます笑
最近のゲームはグラフィックがきれいなのが当たり前になってきていますね。
そういえば、初めて「もののけ姫」をスクリーンで見たときにその作画の綺麗さに
感激した記憶があります。10年以上たった今になっても綺麗と思うので、
アニメーターを「雇う」形でスタジオ化したジブリはやはり一歩先を行っていたのかなあと思います。
そんな感じで、今回は前回までの考察の補足をして行こうと思います。
お茶片手にまったり見ていってくださいね☆
さて、今まで触れてきた「もののけ姫」のキャラクターたちであくまで触れてこなかったキャラがいます。
タイトルでとっくにばれてますが…そうです、アシタカです。
アシタカの生い立ちについては、なんとなく察しが付くとは思います。
エミシの一族…と言っていますが、エミシとは漢字で書くと蝦夷、「蝦夷(エゾ)」ですね。
北海道のことを蝦夷と呼ぶのは本州、所謂大和民族側の見方です。
なのでたぶんアシタカたちの村は自らを別の名で呼んでいるのが正しいでしょう。
ただ、本州(所謂西日本、京都や奈良など)から権力闘争に敗れて
逃げに逃げて定住するパターンもありますので、いくつかパターンは考えられます。
しかしどのみちそういう少数民族が生きにくいのが、今も昔も日本の抱えるナイーブな問題です。
アシタカという優秀(というか超人的)な若者がいなくなった後の村の事を考えると少し切なくなりますね。
カヤの件もあります。カヤが黒曜石でできた短剣を渡すシーンがありますが、
これはわりと全国的にみられる風習です。
もともとあれは求婚を示すものであったり、結婚が決まった男女のやり取りであるはずなのです。
結納という制度として残っていますね。あれは多くは嫁ぎ先が嫁ぐ側(主に女性の実家)に
金品などを納めるのが一般ですが、逆のパターンもあります。
カヤの場合、どちらかというと嫁入りの際に受け継ぐものの意味合いが強いのではないでしょうか。
本人が「お仕置きは受けます」と言っていますが、家に伝わる宝物を
村を離れることになったアシタカ(そう、どんなに有能だったとしても彼はもう部外者なのです)に
易々と渡してしまったカヤはおそらく重罪に処されます。
まずカヤ自身、村で結婚はできないでしょう(カヤ自身もアシタカ以外の人との婚姻は望まないとは思いますが)
そして下手すると、カヤの家そのものが村から追い出されて路頭に迷うこともあり得ます。
宮崎駿監督は「これまでにないものを描きたい」ともののけ姫を描いたそうですが、
さっと描かれたこの冒頭の15分にも満たないシーンに、日本が今も抱える人種的な問題や
考え方を凝縮したものでもあるのです。
そういった視点で、個人的にもう一回!
カヤを見てください!
という謎のカヤ推しな筆者でした。
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