歴史好きが「もののけ姫」の世界を勝手に考察! ~エボシ御前とタタラ場その2~
こんにちは!
前回が思ったよりも長くなってしまったので後半です。
しかし、もののけ姫は調べれば調べるほど、考えれば考えるほど
いろいろな要素や、もしかしてこういうこと?!というような考察が生まれる
良作だなあとつくづく思います。
まあ、筆者の書き方が拙い所為かもしれませんが…笑
他作品でも書きたいのですが、もう少しだけお付き合いください。
さて、さっそくなんですが、筆者は初見で「もののけ姫」を見たときから、
エボシ御前の立ち位置にかなり疑問を持っていました。
まだそこまで歴史にド嵌りしていなかったので、知識不足かなあと
思っていたのですが、大人になって見返してみると
やはりエボシという女性は不思議な存在です。
謎の女、って感じですよね。
大体ああいう感じの強かな女性は人の上に立つのではなく、
するりと懐に入り込むようなイメージがありますが、
エボシ御前は思い切り人の上に立ってますね。
その辺、ジブリっぽいのですが。強い女性が本当に多いです。
そもそも「御前」と呼ばれている点についても気になるところです。
「御前」という字にはいくつか異なる意味が含まれています。
「夫人」の代替語のように、主に女性に使うイメージが強いですが、
本来の意味通りならば男性にも使われる呼称です。
そもそもエボシ御前が未婚なのか既婚なのかもわかりませんし、
仮に既婚者だとして、「夫人」でおさまるような立ち位置や人柄でもないために
「御前」という呼称を演出上使っていると考えるのが妥当なところでしょうか。
エボシ御前を織田信長に準えて見ている人も多いと思います。
(筆者も結構そんなところがあります)
それまでになかった武具を使う点、「神」を殺すのも厭わない現実主義的な点、
なにより、使えるものならば出自を問わずに起用する資本主義的な点が
双方を結びつけるファクターになっているように思えます。
まあ、織田信長女性説という俗説もありますので、
製作者の意図に関わらずそういう風にどうしても見えてしまうのかもしれません。
京の政、所謂朝廷周辺との繋がりも気になります。
ジコ坊が間に入っているのでしょうが、そもそもタタラ場を女手一つで作り上げる
初期投資はどのように作成したのかという点においても、
ジコ坊とエボシ御前の繋がりはそう浅く短いものではないように思えます。
アシタカがタタラ場に着いたときに「まるで城だな」というセリフがあるのですが、
このセリフも「城=クニ」というイメージが強く印象付けられます。
九州戦国史の花形、立花誾千代のように半ば男として政や軍事を
父親に叩き込まれた過去があるのかも…と個人的に妄想しています(あくまで妄想です)
実はあまり語られていないエボシ御前の行動を追うべく、
もう一度もののけ姫を見返すのもいいかもしれません。
筆者はここ一か月で3回見てまだわからないです笑
それでは、次回はタタラ場の人々について書いていこうかと思います。
最後まで閲覧いただき本当にありがとうございました!
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