歴史好きが「もののけ姫」の世界を勝手に考察! ~シシ神とでいだらぼっち~
皆さんこんにちは!久しぶりにこのシリーズで書いていこうと思います。
実はマイクラ建築で、魔女の宅急便の次はタタラ場を作ろうかとちょっと思案中です。
タタラを導入できるMODが存在するので、
「シシ神の森」と並行してタタラ場を作れたらなあと思います。
まあ、魔女の宅急便以上に資料が少ないのですが…^^;
さて、今回は「シシ神」について書いていこうかと思います。
物語において、「自然側」最強の存在。
日中は鹿に似た姿をし、夜間は「ダイダラボッチ」(デイダラボッチ)という
日本各地で伝承される巨人と化して森を闊歩します。
それらの一見して意味のなさそうな行動が、
自然に「生」と「死」を与え循環させています。
また、それらはシシ神以外の意図を一切拒否します。
鎮西のオッコトヌシも、シシ神に命を与えられることを望みながら
結局は生を吸い取られ、死を与えられます。
逆にアシタカは生を与えられ、あんなにボロボロだったにもかかわらず
回復させます(それでも呪いを取り除くことはしませんでした)
最後のアシタカの手のひらの痣のシーンから見ても、
シシ神には呪いを解く力があったはずなので、
もしあのときシシ神がその気になれば
アシタカを解放することができたのでしょう。
まあそうなったら話が終わりますが汗
(それでもアシタカの性格上、タタラと森に留まりそうですが…)
さて、シシ神自体は物語上のオリジナルのものですが、
問題はダイダラボッチです。
もののけ姫では「でいだらぼっち」という呼び名ですが、
今後はダイダラボッチで統一させていただきます。
いま流行の妖怪ウォッチにも登場しているそうで
(というか、調べようと思って検索掛けたら妖怪ウォッチばかりになりました笑)
昔からそこそこメジャーな存在です。
ダイダラボッチというのは、前述したとおり
日本各地に伝承される巨人のことです。
ほぼ全国に分布するため、地域によっては呼び名も変わります。
場所によっては「でーだらぼっち」となったり「レイラボッチ」とも呼ばれますが、
大概「法師(ボッチ)」だったり、「~入道(にゅうどう)」などという呼び名で統一されています。
なお、鎮西のオッコトヌシの領地(?)である九州地方にも
ダイダラボッチ伝承はありますが、こちらは「大人弥五郎(おおひとやごろう)」と
いう、また全然違う呼び方というか、名前になっています。
写真は茨城県にあるダイダラボッチの像です。
「もののけ姫」では甲六などが「ダイダラボッチは命を吸う」などと
恐れられ、近寄らないという演出がされていますが、
地域によってはこうして大々的に信仰されていたりします。
また、多くのダイダラボッチは、土地に影響を与えています。
例えるなら、平地に湖があればそれは「ダイダラボッチが穴を掘った」という
伝説が残り、山にくぼみがあれば「ダイダラボッチが腰かけた」という伝説になります。
逆に言えば、そういう少し特徴のある土地に「ダイダラボッチのやったこと」という
伝説がつきやすいのです。
ちなみに筆者は世田谷区出身なのですが、
世田谷にも代田橋というダイダラボッチゆかりの
地名を冠した地域があります。
少し長くなってしまったので、ここで一回区切ろうと思います。
次回もシシ神やダイダラボッチについて書いていく予定なので、
見てくださると嬉しいです。
それでは、最後まで閲覧いただきありがとうございました!
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